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ラ・ラ・ランドのsantasanのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0
何と言ってもオープニングのワンカットが素晴らしい。ミュージック、数多くのダンサーによるダンス、それを見事に映し出す計算しつくされたステディカムによる映像、そして鮮やかなカラー。ここだけでもミュージカルの楽しさに溢れている。駆出し女優のミアとジャズピアニストのセバスチャン。途中までは普通のラブストーリーにも思えたが、ジャズバーを開くという夢を叶えるための金を稼ごうと加わったバンドが成功を収め、現実に流されていくセバスチャンに対し、オーディションで何度も落とされながらも女優の夢を諦めないミアは徐々にすれ違っていく。夢と現実、仕事と恋愛…。そして月日が経ち、チャンスを掴んでついに大女優となったミアが、たまたま夫と訪れたジャズバーには…。会話を交わすこともない2人が表情で見せるラストが何とも切ない。
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