トウ

ラ・ラ・ランドのトウのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
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うぉー!やっぱり好きな映画だー!
ストーリーはベタベタで粗いし、ミュージカルシーンも最高!とは言えないけど、とにかく応援したくなる映画だよー!
中洲大洋のさよなら興行でみた

2017年公開当時、小沢健二が『流動体について』をほぼ同時にリリースしていて、よく聴いてたなーと思い出す。示し合わせたかのように内容がシンクロしていてお互いを補完し合うかのようだった。

『花束みたいな恋をした』は坂元裕二なりの『ラ・ラ・ランド』だったんじゃないかと思う

ミアとセブのような人たちは世界中にいて、冒頭ハイウェイに並ぶ人たち、夢追い人の列。ハイウェイから降りるために彼らができることはとにかく列に並び続けること。
ミアがパーティに行かなければ…セブが自分のジャズを演奏しなければ…2人は出会わなかったし、『ラ・ラ・ランド』は始まらなかった。セブズで再会して、2人でハイウェイから降りることでミアとセブの『ラ・ラ・ランド』は幕を閉じる。
ミアとセブ以外にも『ラ・ラ・ランド』がある。セブがキーボードとして参加したバンドのライブはボーカルの彼にとっての『ラ・ラ・ランド』の終わりだったかもしれないし、セブズでの演奏はトランペットの彼にとっての『ラ・ラ・ランド』の始まりだったかもしれない。
ミアが叔母のあとを追うように、ミアを追う人がいる。中断された『理由なき反抗』を引き継いで、天文台へと登っていく。
ハイウェイで『Another Day Of Sun』を歌う一人一人が強い思いに気付かされる。

その列は文化であり継承。その犠牲者を描いたのが『バビロン』なのだろう。

帰りに見た路上ミュージシャンが雑に歌っていて、それじゃあミアは見つけてくれないよと思った。
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