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ラ・ラ・ランドのtubure400のレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.8
一回目に映画館で見た時は2-3回寝落ちしそうになって、ラストシーン(というかその手前の10分くらいのシークエンス)で突然涙が止まらなくなった思い出があったけれど、(Amazon Primeで)改めて見ると、全編を通して愛おしい気持ちが止まらなくなるような素晴らしい映画だった。

ライアン・ゴスリングはチャーミングそのものだし、エマ・ストーンの一歩間違えると顔芸な表情の演技も冴え渡っている。映画のマジックというものがここにあると思わされる。何より主題歌(?)の、躁っぽく明るいんだけれども、どことなく寂しげで、不安げな旋律の響きが素晴らしい。ミュージカルのお約束という感じの、モブの人たちのわざとらしく人生を謳歌しているような笑顔も、不思議と不快にならなくてむしろ感動的なのは、その裏側の苦労のようなものが透けて見えるからだろう。それでも「夢」を追いかけることの素晴らしさ、少しばかりの狂気を持って、飛び込むことの大切さ、という、『ROOKIES』というか、夢にときめけ、明日にきらめけ的なものを感じた。娘が中学生になったら観て欲しいような、道徳的な映画だと思った。
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