JIZE

台風のノルダのJIZEのレビュー・感想・評価

台風のノルダ(2015年製作の映画)
2.0
友情再興が実質的に読み取り不能なエセ友情譚!!主役が危険区域に足を踏み込むも解釈の波が不毛的で脚本崩壊な短尺26分!!意図不明な少女がモラトリアム嗜好で無垢な少年を怪奇的に誘導し操作!!監視後にこの作品を製作したスタジオ将来の行方を心底心配に。昨日扱った恋愛SF映画『忘れないと誓ったぼくがいた』方が何重も何層も青春してた!要は端的にキャラ心情の描き込みが雑でダサすぎるだろ!!..上映時間を配慮しても何故この題材を選び要素を限りなく詰め込んだのか監視後も焦燥が残る。中途半端で中身不在と欠点を論われても仕方なき出来栄えに本作は思います。テーマは友情,SF制約,自然災害(台風),辻北祭(文化祭)と...多岐に渡りどれか1つ!!でも丁寧かつ親切に描かれてれば救われた作品なのかもしれませんが残酷ながら皆無。友情やSF制約の突き抜けない居心地の悪さは悪夢を見てる錯覚に陥りました。バナナを食べさせる描写も割と不快だった。そういう無駄描写だけ丁寧に描かれ作り手の不誠実さを感じる。点と点を結ぶというより点と点が交わらず違う方向に暴走を図りいつの間にか...な解釈も開かなければ全シークエンスが記号でしかなく首を傾げる始末。期待して観ただけに残念です。

概要。とある離島の中学校を舞台に少年同士の友情を描く青春劇。2011年に設立され'13年に劇場公開された短編『陽なたのアオシグレ』やマルコメカップみそ汁のCMアニメーションなどで注目される新進気鋭の制作会社"スタジオコロリド"によるオリジナルの劇場アニメーション。監督はスタジオジブリでアニメーターで活躍し『陽なたのアオシグレ』ではキャラクターデザインや作画監督も務めた新井陽次郎。

上述しましたが,要は主人公東と西条の熱い友情をメインに26分間で濃く体現を成せばそれなりの感動的で題材を相まって幻想的なアニメ映画に成り得てた筈...がノルダという原因一切不明な謎の少女が突如天空から派生し「この星を再構築する為に送り込まれて来た!」とか「首輪に支配されてる」など本筋と無関係で不謹慎な発言をボヤき全ての縦筋が狂っちゃう妙な構成。地球を再構築するお話に中盤以降から無意識的にすり替わる為,観客側の興味ま当然の事ながら削がれ興味..いや脅威すら覚えた。スケール感が無駄にデカすぎ学園や体育館など密な背景を活かせない気持ち悪さもありました。。少女が降臨した瞬間にこの作品は強烈な台風に呑み込まれる。能力を宿す謎のペンダント⁉︎地の渦⁉︎空の渦⁉︎正直どうでもいいです。結果的にもどうでもいい裏付けが成されているので。お前は避雷針の役割も主人公たちに絡まずやれ!!と萎えざる得ないよ。

謎の少女と東の理由なき迅速な距離感の縮まり,東の地球を救う為謎に派生する意図不明な熱量,2人が力合わせた結果ああなる茶番的などうでもよさ...興味が湧く要素が本作内でどの箇所にあるんでしょうか。要は少女に対し東が「一目惚れした!」とか端的なロジックで描いても全然に許容範囲でした。絵的に体現しない故に伝わらず興味を繋ぎ止めれず挙げ句の果てにチャンチャン...なねああいう光景を陳腐に投げ掛けられても全然共感出来ないし表面的に観客を制作側がナメ過ぎだろ..と煮えくりかえらぬ感情が芽生えます。どうせなら少女が世界を闇に落としいれ少年たちが奮闘し頑張ったが結果,世界は残酷で完璧なダークサイドに陥るぐらいの御法度的な禁作を短時間で挑戦的にも構築して頂きたかった。主役がどんだけ熱量を投げ掛けられてもそれを踏まえる補助線を設けてなけりゃ全て無駄に終わる。そういう意味で本作はモヤモヤ感残るし脚本及び構成が危ない領域に陥没してました。成仏できる事を祈ります。

従い,ジブリの本格映画を再実感できる極めて年齢対象が低い奇作!!昨今一般劇場向けのアニメーション映画における年齢対象が下がってきてるのかと思わざる得ない監視後の手応えです。軽いSF設定,エセ友情親和,使い古された結末...どういう層を目的に作られた作品なのか劇中に登場する少女同様に考えが及ばず及第点をも付け難い作品。キャラ造形のモチモチ感や柔軟な世界構造のニュアンスは好みだった故に中身が凡庸すぎ仲直り岐路に至る概念的な最終目的なら極めて駄作。終盤で少女が扱うSF風なマシンも造形的に全然格好良くない。。ショートフィルムを観たい方,主役の恐怖的な暴走映画が好みな方は範囲を限定し,お勧めです!!!
JIZE

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