Iri17

インクレディブル・ファミリーのIri17のレビュー・感想・評価

4.4
もうピクサーには絶対的な信頼を抱いているのだが、今回も素晴らしい映画だった。
『ウォッチメン』におけるヒーローと社会の軋轢を、消費社会への反動というテーマも込めて描いた。子供も大人も楽しめる映画だ。

ソクラテス的論理バトルによる「悪法も法なり。いやしかし、悪法はあくまで悪である」というソクラテス以降解決しようのない哲学的モチーフも取り入れ、現代社会が抱える課題にどうアプローチすればいいか、深く考えさせられる。

スーパーヒーローなのに家事や子育ては全くできないMr.インクレディブルや、思春期の娘との喧嘩など、娯楽的な見応えにも富んだ作品でもあり、前作からの10年以上のブランクを感じさせない作品となっている。
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