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LION ライオン 25年目のただいまのnkmのレビュー・感想・評価

4.0
TOHOシネマズ流山おおたかの森にて。

インドのスラム街。電車の中で眠ってしまい迷子になった少年サルーが、紆余曲折を経て養子としてオーストラリアへ渡る。
寛容な義理父・義理母に恵まれ、不自由なく暮らしていたが、25年を経て断片的な記憶とグーグルアースを頼りに生まれ故郷を探す。

とりあえず5歳のサルーが可愛すぎて感情が揺さぶられまくる。

走る電車から助けを求めている時、ホームレスとして暮らしている時、施設で孤児の現実を知った時、この大きな瞳がどれだけ辛いものを写したのだろうか。

ニコールキッドマン演じる義理母のその気持ちを汲むシーンで涙が止まりませんでした。

生みの親、育ての親。どちらが大切だなんて比べるべきじゃないけれど、その葛藤に苦しむ大人サルーもまた泣かしてくる。

エンドロール間際には、人の涙を搾取して新しいビジネスでも始めるのか、という勢いで泣かせにかかってくる映画。涙もろい人、家族ものに弱い人要注意。
タイトルの意味に驚きでした。
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