キャベツ太郎

LION ライオン 25年目のただいまのキャベツ太郎のレビュー・感想・評価

4.2
5歳の時にインドで兄とはぐれて迷子になり、インド中をさまよい歩き、そのまま施設からオーストラリアの夫婦に養子に出されたサルー。優しい夫婦と幸せな生活を送りつつも、改めて自分の帰りを待ち続けているであろう母親に無事を知らせたいと思い立ち、幼い頃の曖昧な記憶を頼りにグーグル・アースで故郷を探し始める。序盤のサルーの幼少期の出来事は二転三転していって面白かった。後半は結構淡々と進んでいく印象。実はこの話は、"世界まる見え"で特集を組まれていた為、結末まですべて知っていた。それでも、面白かったし、最後はやはり感動した。作中の端々で流れる寂しげな音楽が良かったのもあると思うし、主演のデヴ・パテルの演技力のせいかもしれない。実際にあった話の映画化の中では、上位に入る良作だと思う。評価には関係ないが、インド映画=エンディングのダンスが定番だと思っていたので、ダンスが無かったのだけが残念(笑)この終わり方で、締めがダンスっていうのは変だとは思うけどね。