Miezy

LION ライオン 25年目のただいまのMiezyのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

とてもとても良かったので細かく忘備録。



お兄ちゃんとはぐれてから、しばらく心細いシーン。
この電車、どこまで行っちゃうんだろう、って。
仲間が見つかりそう、と思ったらみんな連れてかれちゃう。
ヌーレお姉さん、優しいなと思ったらやっぱり裏があった。
施設でできた友達の言葉を信じて、オーストラリアに行くことを決心したんだね。
見たことのない景色、見たことのないモノに囲まれて、言葉も通じない。異世界にでも来ちゃった感覚だろうなあ。

辛かったでしょう、いつか聞かせてね。
せっかく新しい暮らしに希望の光が見えていたのに、新しい兄弟が来てからはますます複雑。

思い出の、揚げ菓子。食べたことはなかったけれど。お兄ちゃんとの約束。
自分はどこからやってきて、何者なのか。25年間心の底で眠らせていたけれど、知りたい。
本当の兄は、25年間毎日ずっと名前を呼び続けてる。
不自由のないここでの暮らし。彼らに無事を知らせたい。

自分の苦しみはどうでもよくて、それより不運な子供にチャンスを。

ガネストレイ。小さかったから、聞き間違って覚えてたんだ。
きっと本当のお母さんとお兄ちゃんが毎日探し続けていたからこそ、村のみんなが集まって協力してくれて祝福してくれたんだね。

大好きなお兄ちゃんとの再会は叶わなかったけど、大切な思い出はずっとサルーの中に。

最後の文章で一気に畳み掛けてくる。
お兄ちゃんはサルーを探して翌日別の列車にはねられた。
お母さんは息子が帰ってくると信じて引っ越しはしなかった。
幼いサルーは自分の名前も間違えていた。その名は————
シェルゥ
LION

ライオンてタイトルどこから来たの?って途中で思ったけどこの回収の仕方はぐっときた。
エンドロールの本人映像もよき。
Miezy

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