エッチをしたら呪われたお話。
"性行為をしたら、殺人鬼に殺される"なんて不文律がホラー映画には存在しますが、この映画はまさに、それを体現するかのような映画です。ただし、襲ってくるのは殺人鬼ではなく、正体不明の呪いです。
何かがトリガーとなって呪いが感染する、というのはJホラーちっくですが、それがえっちで感染というのは斬新ですね。
イチャイチャからの、実は……という天国から地獄的なシチュエーションは、エイズ･メアリー(行きずりの女性と一夜を共にした男性が、翌朝起きると鏡に「Welcome to the world of AIDS」とルージュの伝言があった……という都市伝説)を想起させますし、やはり性病のメタファーと捉えてもよいのでしょうか？？
ただ、それについての恐ろしさを伝えるとか、警鐘を鳴らすといった強いメッセージ性があるとか説教くさいというわけではないので気軽に見れました。
襲ってくる"呪い"は人間として可視化されているのですが、それが不気味でよかったです。見た目も性別もその時その時によってバラバラの薄気味悪い人が、ひたすらゆっくりと迫ってくる、というのはなかなかの恐怖です。
