このレビューはネタバレを含みます
“それ”は“死”です。
性病でも、責任なんて薄っぺらいものでは無いです。
劇中で引用されるドストエフスキーの『白痴の一説。
“拷問には苦痛と傷が伴う
肉体的苦痛は精神的苦痛を超越し
人は傷の痛みに死の瞬間まで苦しむ
たが最悪の苦痛は傷そのものではない
最悪の苦痛はあと1時間
あと10分
あと30秒で
そして今この瞬間に
魂が肉体を離れ、人でなくなると知ること
この世の最悪は、それが避け難いと知ることだ-”
性行為は対照的に生を生み出す行為であり、今作には必要不可欠な要素です。ただのエロティズムな要素では無いのです。
死は常に着いて周り、その時が来たら…。
映画好きほどハマる大傑作です。
参考になれば幸いです。