このレビューはネタバレを含みます
“期待外れでした”はてめぇの問題なのに何で作品の所為にできるのか人間性を疑います。国が違うのだから価値観や差別の概念、どんな人種がいるのかは知る必要があるし、それを意味が分からなかったなんて言葉で片付けるのは無知な証拠です。
どんな作品なんだろう、どんなことを私達に語るのだろう？って好奇心を持って観ることが一番楽しめる映像作品の見方。
私はこの作品観て、カナダの雪山という非常に小さな世界なのに現代の全世界に共通する人間の本性を垣間見れる快作だと思いました。
日本にもいるであろう終末に備えた人々“プレッパー”とサバイバルを得意とYouTuberに起きる悲劇。
今作に登場する彼らはサバイバル技術・技能を持つ者がこの世界で生き残る唯一の方法であり、正義と考えています。
ただ、たった一つの悲劇が彼らの危機管理能力の欠如と覚悟の無さを露わにします。
彼らの悲劇を観て、自分達が同じ立場であればどんな正義を持つのか。そして、誓約書も無い、孤立したサバイバル訓練に参加したこと自体正しいのか。
プレッパーとは無縁な生活を送っている私自身も今作で語られる倫理観を試される時の人間の本性にはドキッとさせられます。
小さな世界から大きな世界を見る面白さが今作の魅力です。
恐らく彼女は主催者の彼に罪を償わせること、自らの罪に向き合うことを選んだラストだと私は解釈します。彼女の行動があの場の唯一の正義に思えました。
地味だけど面白い作品に光を当てるNetflixに感謝です。
一見の価値あり。
