星降る夜にあの場所で

マスクの星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

マスク(1984年製作の映画)
4.2
星降る夜に押し入れ探検隊 29

ボグダノヴィチ、70年代の代表作といえば、こちらのサイトで平均評価4.1を叩き出しているヒューマン・コメディの秀作「ペーパー・ムーン」。
では80年代の代表作と言ったら…
私は本作「マスク」をあげたい!
手持ちソフトで再鑑賞。

描くための要素は同じでも「エレファントマン」とは真逆のタッチで描かれ、作品としてのカテゴリーも全く違います。
本作のような親子関係を主体とした笑いを散在させる演出が、観る者にあらゆる感情を湧き上がらせます。
母親と息子がお互いに愛情を注ぎあうことで、共に成長していく姿は純粋に共感できる。

ロッキー(主人公、実在した人物)が母親と喧嘩になり家を飛び出し、母親の事を愛している男性の職場に行く。
この際、その男性はロッキーの母親に一目ぼれした時の話をする。
このエピソードが、本作の素晴らしさを象徴していているのではないかと思います。
また後半、ボグダノヴィチはロッキーを恋に落としてしまう(ここは脚色だろうと判断しての意見ですが、真実だとしたら凄すぎる!)。
このシーンが大好きなのですが、それと同時に再鑑賞の際ちょっぴり解せない気持ちになったりもした。
ただ、これがきっとボグダノヴィチの優しさなのだろう♪(製作の指示だっとは思いたくない…)

そして5年後…
「ステラ」のベット・ミドラーを観て号泣しながら、本作のシェールを思い出す☆彡

~追記~
クスリもヤルし、家事も出来ないどうしようもない母親だが息子のことは溺愛している(かといって、ベタベタはしていない)役をシェールが演じています。
彼女が出演した作品は、
「わが心のジミー・ディーン」
「バーレスク」
「月の輝く夜に」
「恋する人魚たち」
「ムッソリーニとお茶を」
本作も合わせて6作観ていますが、私の中では本作のシェールがマイベスト♪

☆★☆シェール☆★☆(*´з`)(*´з`)(*´з`)(*´з`)