シンノスケ

ワイルド・スピード ICE BREAKのシンノスケのレビュー・感想・評価

4.5
デッカード演じるジェイソンステイサム
多分今作のMVP。ママに頭が上がらないイタリアマフィアみたいな設定や、赤ちゃんをあやす表情など、後半クライマックスでの緩急をつけた演技は絶妙だった。
まず一つ言えるのは、キューバ、ニューヨーク、ロシア、それぞれの地の特徴をうまく抽出していた、ということ。
もはや、各種設定やアクションシーンが現実離れしすぎて、一種近未来SF的な趣向もある今作。だからこそ、シリアスになりすぎず、前作よりも大幅に強化されたコメディ色に好感が持てた。
シリーズを重ねるに従って、「ファミリー」という概念を中心に、大切に育てられてきたいくつかのキーコンセプト。本作では初めて「ファミリー」が崩れるところが新味として描かれているが、監督やジャンルが変わっても意外なほど作品の骨格はぶれてなかった。
細かいところを突っ込みだすとケチはいくらでもつく作品だが、クオリティの高い派手なアクションをコカコーラを飲みながら見るにはぴったりな作品。ポール・ウォーカーへ捧げるオマージュ的シーンも満載。
シンノスケ

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