らどる

マネー・ショート 華麗なる大逆転のらどるのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

自分用のメモです
あらすじや他の方々のレビューを参考にしながら。

2005年、金融トレーダー・マイケルは、格付の高い不動産抵当証券の何千もの事例を調べていく中で、返済の見込みの少ない住宅ローンを含む金融商品[サブプライム・ローン]が、数年以内にデフォルト[債務不履行]に陥る可能性がある事に気付くが、その予測は全く相手にされずにいた。そんな中、マイケルは「クレジット・デフォルト・スワップ」CDS(債務不履行に対する保険みたいなもの。)という金融取引を利用して利益を狙う。
同じ頃、ウォール街の若き銀行家ジャレットは、マイケルの戦略を察知し、頭金なしで信用力の低い多くの低所得者に住宅ローンを組ませている大手銀行に対して不信感を募らせているヘッジファンド・マネージャーのマークを説得して「クレジット・デフォルト・スワップ」に大金を投じるべきだと勧める。
また、この住宅バブルを好機と捉え、ウォール街で地位を築こうと野心に燃える若き投資家の2人から、勝負を賭けるにあたり相談を持ちかけられるベン。今は一線を退いた伝説の銀行家であるベンは2人の計画に自らのコネクションを使って彼らのウォール街への挑戦を後押しすることを決意する。



人は真実を知る努力をしない。知らないのに知っていると思う。もしくは気づいていても気づかないふりをする。
そんな中、時間と環境だけが野放しに移ろう。
それらはすべての人々のせいと言えるし、また誰のせいでもないと言えると思う。
格付け機関のおばさんと記者が、自分や組織の信用のために「できない」と断ったシーンがとても印象的だった。
私達プレイヤーは個人では制御しきれない流れの中で過ごしているし、それは会社というプレイヤーも同じだ。流れを生み出すのは数多の個々のプレイヤーの思惑や行動だと思う。

人間社会を生々しく味あわせてくれた気がする。


金融、集団、組織、リーマンショック、理性、流れ、環境、「人が数字化される」
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