薪

マネー・ショート 華麗なる大逆転の薪のレビュー・感想・評価

3.7
序盤のコミカルさが、終盤一気に暗雲と悲哀が立ち込める色調に変わる。
この映画の構造がそのまま当時の金融業界を表しているだけで、アダム・マッケイが撮った意味はあったなと。
そしてスティーブ・カレルを起用した意味はあったなと思わされる。

ありきたりに言えば「アメリカは狂ってる!」なんだろうけど、金融業界をシステムとして社会に組み込んでいる以上他人事ではない。
合成CDOの話を嬉々としながら、「君の価値はいくらだ?」と問いかけるクソにはゾッとした。
薪