クリブスさんの映画レビュー・感想・評価

クリブス

クリブス

2017年ベスト
①希望のかなた
②マリアンヌ
③パターソン
④ジェーン・ドゥの解剖
⑤女神の見えざる手
⑥マンチェスター・バイ・ザ・シー
⑦パーソナル・ショッパー
⑧エル ELLE
⑨昼顔

映画(461)
ドラマ(0)

キャット・ピープルの呪い(1944年製作の映画)

4.2

家の庭に現れる、歌を歌う集団がとにかく怖かった。総じて照明が凝りに凝っていて、オフからの音への意識も高い。

接吻(2006年製作の映画)

4.2

仲村トオルと小池栄子の拘置所前や群馬の田園における会話、近接からロングへのカッティングやカメラ位置の切り替えが面白く、ロケーションもまるで記号性の感じられない場所ばかり、全てが引っかかるように作られて>>続きを読む

怒りの河(1951年製作の映画)

4.1

雪上を下る馬車、岩場を駆け上がる馬車、オフスクリーンの銃声、はたき落した銃の暴発、蒸気船…と数えだしたらきりがないほど細部が豊か。山はやっぱり映画に映える。
海を撮る作家は現代でも多いけれど、山を撮る
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ファンハウス/惨劇の館(1981年製作の映画)

3.5

ファンハウスに入ってからフリーク親子の会話が出てくると微妙で停滞する。それより前半のカーニバル描写の方が豊かで好き。

NY 心霊捜査官(2014年製作の映画)

3.5

悪魔というより動物が怖い。冒頭のイラクのシーンからとにかく動物が出てくる。夜の動物園というあまり見かけないシチュエーションも良い。

男の顔は履歴書(1966年製作の映画)

4.0

撤退してローアングルだなぁという印象。面会室を出る際の顔を向けるアクションを繰り返すカット繋ぎには驚いた。

寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.1

視点の高低差。非常階段から見下ろす東出とカフェから見上げる唐田えりか、これは終盤の川べりでも反復される一方、2人の関係が対等になったことを示すかのように、非常階段での告白シーンや冒頭と震災後の出会い、>>続きを読む

天国の日々(1978年製作の映画)

3.4

陽光、マジックアワー、イナゴの大群…
と、もちろん撮影は美しいのだけれど、演出が淡白すぎる。リチャード・ギアにしろサム・シェパードにしろ全くキャラクターに魅力を感じれないのはちょっと。

蝋人形の館(2005年製作の映画)

4.1

蝋人形であるという設定が活かされまくってる。ストーリーではなくアイデアで映画を持続させてる。あの不気味でヒリヒリする映画館のシーンが最高だ。

DOOR III(1996年製作の映画)

4.4

『回路』『Cure』『叫』の原初的な断片がここにはあるが、何よりカーペンターっぽくもある。
真っ赤な電柱やバーの人々など異質さで溢れてる。

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.8

複雑な感情をもたらすラストショットが素晴らしい。顔のアップで終わる映画にハズレなし。
照明や反復、オフからの音などの使い方も巧いなーと思う一方シネフィルの香りが漂う感じが。

ヴィデオドローム(1982年製作の映画)

4.0

幻覚を見る、というわけでクローネンバーグのグロテクスでシュールなアイデアがこれでもかと繰り出される。カットを割ると唐突に場面が変わる。セットや小道具もワザワザ作り込んでいて、ある意味贅沢な映画なんしゃ>>続きを読む

ラ・ピラート(1984年製作の映画)

4.3

まったくデタラメな映画だけれども、心理に寄らないとはこういうことだろうし、夜や影の黒さは半端無い。
夜の舗道、ホテル、船と移動しようとも画面は(照明は)一貫性を維持し続ける。

バルカン超特急(1938年製作の映画)

4.4

列車という空間性、機能がこうも魅力的に撮られているとは。列車の映画。
伝言が言葉ではなくメロディーであるところも気が利いている。

ブレイキング・ニュース(2004年製作の映画)

3.7

活劇ではあるけれども、唐突な食事や終盤のバス、その長回しのショットと異物感が光るのが面白い。

刑事マディガン(1967年製作の映画)

3.7

とにかく色んなところに行って、色んな奴が出て来る。

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

3.5

扉を使った驚きのある演出が2回あり、銃撃戦の突拍子もなさや簡潔さも良い。ラストの死化粧にも驚かされたし、現代の西部劇として面白かった。

クロッシング(2009年製作の映画)

4.0

文字通り闇を映す撮影が素晴らしく、特にリチャード・ギアが娼婦のアパートを出た後の、側道を奥まで収めたショットが完璧。なかなかカットを割らないショットの連続と突発的な暴力シーンの対比。

ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.0

後半の高低差やガラスだったり光/影を使ったアクションは面白いけれど、全体的に緊張感のあるシーンがブツ切れで活劇としては物足らない感じ。

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.7

幕開け直後に雨に濡れた夜の路面が登場し、(ローキーの画面が続いた後)ハン・ソロが光を差し込むことによって逃走劇が始まる、といった序盤の出だしがまず良い。
そして老獪な兵士であるハレルソンが登場し、雪上
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メーヌ・オセアン(1985年製作の映画)

3.7

メーヌオセアン号の赤い座席、それと対比した青のセーターで現れるリディア・フェルドが良い。ラストの浜辺のロケーションも良い。あざといほど乗り物が出てくる。

万引き家族(2018年製作の映画)

2.7

花火の音を聞くシーンやスイミーの話をするシーンに俯瞰ショットが用いられるけど、印象に残ったのはそのくらい。万引きのシーンにもっとアイデアが欲しいし、松岡茉優の仕事の下りも中途半端な感じがした。

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

4.3

陽光を捕らえ続けるアルメンドロスの撮影の素晴らしさが、半端ない。

レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.0

一話目の、あの夜の暗さ、ラストの朝焼け、その前の内側からの切り返し。
(二話目以降は街中に移るのが少し違和感…面白いけど…)

それから(2017年製作の映画)

3.7

時系列は交差するけど回想はなく、微妙な反復が笑いになる。
あの大仰な音楽の使い方はちょっとゴダール『軽蔑』っぽいなと思った。

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.5

"土地"の映画であるから、橋や壁や建物といった景観を映すショットが積み重ねられていく。シアーシャ・ローナンの叫び声や黒板/ノートに書くこと・携帯電話の開閉など、音の使い方が素晴らしい。
プールとその水
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野獣の青春(1963年製作の映画)

4.0

面白い。冒頭の流れるようなワケのわからなさは笑ってしまう。

ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.6

必ずと言って良いほど雨に濡れた路面が出てくる暗殺シーンは素晴らしいが、それと同じくらいウジウジするのが微妙。セックスと回想をカットバックするのもイマイチだ

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