薪さんの映画レビュー・感想・評価

薪

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Walden(2022年製作の映画)

3.0

アメンボや落ち葉のフレームインとか、ダイアローグのボイスオーバーとか、ちょっと演出味が強すぎるな

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.6

意外と面白い。こういうことがあるから、映画は見てみるまでわからない。
サスペンスの演出は拙いし、画面のルックも黒が出ていないからか薄っぺらく感じるし、ダニー役の女性に魅力が乏しいしと文句はあるが、一方
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夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

3.8

黒い手袋の男とか気送便とか細部も楽しいし、ジャンピエール・レオが良すぎる

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.6

ズームアウトが2回?
タクシーのシーンと病院の次のドミニク・セナのアップカット。
ここは少し異質で驚いた。

メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

3.5

正直この映画で得体が知れなくて怖いのは圧倒的にナタリー・ポートマンの方なのだが、陽光とミステリー捜査ものが合わさってロング・グッドバイのような趣きを感じる。
鏡越しに化粧をしあったりサングラス越しに会
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フェラーリ(2023年製作の映画)

3.8

冒頭のシーンから、女を置いて男はひたすら前に進む(行き着く先は死かもしれないが)というマン節が全編にわたり通底していて痺れた。
ペネロペ・クルスは化粧や照明の感じから敢えて美しく撮られていないように前
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マーサ、あるいはマーシー・メイ(2011年製作の映画)

3.6

一貫して彩度の低いルックを志向している。自分の人生を他人にコントロールされることの悲劇苦しみをずっと描いているように見える。

カルト(2012年製作の映画)

3.9

コメディとホラーを行き来する感覚が楽しい。最初は死霊館の日本版をやっている趣きだが、ナンセンスな霊媒師やチープなCG、ついには三浦涼介が出てきたあたりでギャグと霊能力バトル的になっていく破綻が良い。

アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.0

プロット的にここで盛り上がるだろうという箇所を徹底的に省略、もしくはオフスクリーンで処理している。一方で、死んだ兄弟をダイニングテーブルに横臥させるシーンのような忘れ難い演出がある。肩を寄せ合い抱擁す>>続きを読む

若武者(2024年製作の映画)

3.6

両側を電車が走るあの墓のロケーションを見つけ出したのは天才的。同級生の挿話は後付けであの場面を撮りたかっただけなのでは。

就職戦線異状なし(1991年製作の映画)

3.8

編集やカットの繋ぎで面白さを出しているところがまず良いが、織田裕二にしろ和久井映見にしろキャラクタリゼーションで見せる趣きがある。
ラストのタクシーの演出なんかはやり過ぎなくらいだけど思わずニヤけてし
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翔んだカップル オリジナル版(1982年製作の映画)

3.9

辰巳慎吾が帰宅した後に手持ちカメラの主観ショットで荒れた家を見て回る一連の長回しとその静寂さに驚く。次のカットで視線の交錯と横から2人を捉えたショットを繋げるが、ここの緊張感とローキー具合も素晴らしい>>続きを読む

お早よう(1959年製作の映画)

4.3

子供が反抗期で口を聞かなくなる→サイレントのコメディになるってことなのかもしれないが、やはりここでの久我美子は最高だ

違国日記(2023年製作の映画)

3.5

四宮秀俊の撮影がやはり良くて、例えば告白が行われる体育館。入り口で2人を映して歩きを追うようにカメラがパンすると、扉から差し込む夕日と床の反射の美しさに驚く。誰もいない廊下のショットも良かった。
驚き
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蛇の道(2024年製作の映画)

2.9

オリジナルが傑作なので仕方ないが、まずダミアン・ボナールが香川照之と比較して圧倒的に弱いと思う。柴咲コウも非心理的な演技を如何にもしている感じがあり、哀川翔のよくわからない軽薄さと不気味さの奇跡的な外>>続きを読む

IN DREAMS/殺意の森(1998年製作の映画)

3.0

リンゴをシンクに捨てるカメラワークが忙しすぎて笑った

マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

2.8

そもそも起源に遡る話なので面白くならない構造だが、追って追われてのアクションがブツ切れなのが辛い。というかイモータン・ジョーとディメンタスのいざこざには申し訳ないが全く興味が持てない。
相変わらず砂漠
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寄生獣(2014年製作の映画)

3.4

プロットをなぞっていく感は否めないが、目を合わせずに会話する寄生獣たちや捕食シーンなど面白く見た。

ありふれた教室(2023年製作の映画)

3.6

一つの行動から雪だるま式に巻き込まれていくレオニー・ベネシュをひたすらに追っていくので退屈しない。むしろ、ヒステリーかつ不条理な出来事だらけで動悸が早くなった。
出来事や行動を忙しなく追っていたカメラ
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ブリッジ(2006年製作の映画)

2.7

トニスコといい、なぜアメリカ人は橋から飛び降りるのだろう。

マシンガン・プリーチャー(2011年製作の映画)

3.4

銃撃戦の拙さとか気になりつつ、これ実話なのかよと最後に驚いた。

チャイム(2024年製作の映画)

3.6

これまで黒沢清は実体を伴って霊を描いてきたと思うが、本作は異なる。音や光や鏡などそれっぽい道具を使いつつ、描かれるのは振り返ったり見つめたり走り出したり捨てたりする行為そのものだ。
そういった意味では
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Beau(原題)(2011年製作の映画)

2.4

鍵がなくなるカットのダサさでどうでも良くなる