クリブスさんの映画レビュー・感想・評価

クリブス

クリブス

2017年ベスト
①希望のかなた
②マリアンヌ
③パターソン
④ジェーン・ドゥの解剖
⑤女神の見えざる手
⑥マンチェスター・バイ・ザ・シー
⑦パーソナル・ショッパー
⑧エル ELLE
⑨昼顔

映画(425)
ドラマ(0)

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.0

コピー機や印刷機へのこだわり、風に舞う新聞紙といったあたりはスピルバーグらしい楽しさがある。

トレイン・ミッション(2018年製作の映画)

3.2

フラッシュバックとかマクガフィンの顛末とかどうも説明的だし、冒頭のパブでの会話を始めとしてフレーミングやカット割りが不安定すぎる感じもしてちょっとノリきれなかった。

親不孝通り(1958年製作の映画)

4.0

フランス映画やアメリカ映画を想起してしまうような、ヘンな映画だ。やはりあのススキの原っぱが不気味で、溝口の『山椒大夫』を彷彿とする美しさがあり、加えてカメラが一人称視点に切り替わったりするため恐怖さえ>>続きを読む

東京の瞳(1958年製作の映画)

2.9

素敵なロングショットが2,3あって嬉しくなった。

エレクション 死の報復(2006年製作の映画)

4.4

前作より圧倒的に面白い。棺桶を盗んで逃走とか、人を突き落とす螺旋階段とか、荒唐無稽なアイデアだけで映画が進んでいく。釣りシーンでのサイモン・ヤムの笑顔を始めとしてなんとなく北野武っぽい。

エレニの旅(2004年製作の映画)

4.5

まず、冒頭の村が凄まじい。ただっぴろい空間に家が散在しているだけで、エレニの家をロングで捉えると後ろにはくっきりと地平線が広がっている。これが中盤になると水平線になっている。なぜなら村が水没するから、>>続きを読む

小さな泥棒(1988年製作の映画)

4.0

物を盗むことによって人との関係を切ってきたシャルロットが、ラストでは「盗み」によって人とのつながりを取り返すというのが感動的。これが単純に彼女の更生が描かれるとなると途端につまらなくなると思う。

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.3

俳優が素人だからか、とにかく人物がよく動く。訓練シーンでは寝坊させたり無理矢理アラームを鳴らしてまで動きを創出しようとする。こうした行動が扉を閉める動作でカットされるといった一貫性も良い。
ところが、
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

2.7

卵、窓を伝わる水滴、漏れ出る水、緑の服が赤に変わり赤いライトで照らされる等々、視覚的な要素が散見されるものの、性のメタファーとしていくらなんでも安易すぎる。ま、この分かりやすさこそが「賞」を獲った所以>>続きを読む

フォーカス(2015年製作の映画)

3.3

前半はとても面白く見た。スリをアメリカが撮るとここまで荒唐無稽で陽性なのかと。ところが後半は心理によるのでイマイチ盛り上がりに欠ける。やっぱり全編通してウィル・スミスとマーゴット・ロビーのドラマが弱い>>続きを読む

夏時間の庭(2008年製作の映画)

3.9

冒頭の、明るく青々とした光で照らされていた家が、祖母の喪失の後では夕陽に照らされ影をまとい、ラストでは若者が集い再度明るい光で満たされる。終盤の移動撮影が素晴らしく、これまでの雰囲気とかけ離れたヒップ>>続きを読む

グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

3.7

視覚的なディテールの多さに驚く。屋上で風に揺れるシーツと海岸で風になびくストール、2人で並んで酒を分かつことが心の打ち解けを示し、文字通り泥を被り汚れることがヒュー・ジャックマンの原点回帰の契機となる>>続きを読む

断絶(1971年製作の映画)

3.9

自動車、長く続いた道、移動、全く心理的ではない徹頭徹尾一貫した性格、この要素が揃って映画にならないわけがない。

恐怖省(1944年製作の映画)

4.5

一瞬で祭りが静寂に包まれた瞬間から、夜の列車、盲人、降霊会といかがわしいシークエンスがラングのバキバキに陰影の効いた画面と伴に提示され鳥肌が立った。中盤以降は不条理感こそ薄まるけれども、ラストの光と闇>>続きを読む

マンハント(2018年製作の映画)

2.9

下手な映画5本分くらいの密度だ。チャン・ハンユーと福山雅治の共闘シーンは痺れたけど、ここで終わって欲しいというところから30分くらいあってかなり長く感じた。

スリ(2008年製作の映画)

4.2

自転車の素晴らしさ。サイムン・ヤムが自転車に乗って街を駆けるだけで嬉しくなる。ラストは四人乗りするけれども、バカな男の友情以上の感覚が画面に滲み出ているように感じる。
また、モノクロの写真に拘り、色を
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狩人(1977年製作の映画)

4.3

まだまだ未見作ばかりだが、これがアンゲロプロスの本気なんじゃないかと思ってしまう。パンするだけで、もしくはカメラが車を追いかけるだけで、この後一体何が映るんだろうかとドキドキする。ワンカットの密度、と>>続きを読む

永遠と一日(1998年製作の映画)

4.4

ブルーノ・ガンツが少年と再会、奥にふらっとバスが停車、そのバスから漏れる灯りが濡れた路面を照らす、訳もわからず二人が走って乗車する…というシークエンスにゾクゾクする。この後に続くバスの車内も、ラストカ>>続きを読む

ミュンヘンへの夜行列車(1940年製作の映画)

3.4

役者の演技が良い。レックス・ハリソンが良い。けど、演出面ではあまりサスペンスを創出出来ていないのが残念。

抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.8

徹底的に音の映画、でもありながらラストのカタルシスは圧倒的な画面から来る。すんごい。

突破口!(1973年製作の映画)

5.0

ドン・シーゲルの、アメリカ映画の透明さを持ちながらここまで細部が魅力的なことに真に驚く。妻が死んでも仲間が死んでも顔色を変えずに爆破するウォルター・マッソー、卓球をする情報屋、片足車椅子の鉄砲屋の親父>>続きを読む

殺人者たち(1964年製作の映画)

4.1

冒頭の、二人の殺し屋、スーツ姿、並んで銃を連射し殺害、どうも『パルプ・フィクション』の元ネタになってるような気がしないでもない。
チェイスシーンでの空撮や、クルー・ギャラガーが椅子から立ち上がりカメラ
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

2.5

いくらなんでもショットの安定感を欠き過ぎてないか。視線が交錯した時のスカヨハの顔は影で潰れているし、お決まりのバーは劇中何回登場しても一向に造詣が見えてこないし。東京の異常な景色を窓を通してひたすら撮>>続きを読む

青空娘(1957年製作の映画)

4.4

すぐに家を出て行ってしまう菅原謙二や投げつけられるボール、ぶった切られる大根、カメラにぶつかる程に接近する自動車、ズラリと並んだ赤い電話といった唐突なアクションの驚きが純粋に楽しいが、特に若尾文子が劇>>続きを読む

ドラッグ・ウォー 毒戦(2012年製作の映画)

4.5

現状のジョニー・トーベストかもしれない。この緊張感は凄い。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

2.3

署長の顛末を含めてなんだか全体的に作劇臭いうえに、フランシス・マクドーマンドの回想、特に娘のセリフは興覚め。サム・ロックウェルが事実を知る前のああいう演出もどうかしてると思う。
ファーストカットの霧が
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