これのどこが「華麗なる」なんだ。
【STORY】
世界経済の破綻、そんなことを言ってもまだ誰も信じなかった2005年。とある男がサブプライムローンの脆弱性を察知し空売りを仕掛ける。その男の"予言"を一蹴するウォール街のヘッジファンドたちだったが、この情報を掴んだうちの1人、ファンドマネージャーのマークは部下と共に調査を開始する。
最初は絵空事のように思えた"世界経済の破綻"は彼らが調査するうちに明らかになるアメリカ住宅市場の闇と共に徐々に現実味を帯びていく、、。
最高だった。やっぱり経済系の映画は難しいけど面白い。1人の男の馬鹿げた取引からここまで大きな騒動になるとは。当たり前のように安全で、信用できると思い込んでいたものが実は見掛け倒しでしかなかったなんて怖すぎる。上の奴らの不正で結局は下の一般層が割りを食わなきゃいけないのもおかしい。後半とかもう怖くて仕方なかった。これが自分が生まれてから起こった出来事だなんて。最初にも言ったけど、これのどこが華麗なる大逆転なんだよ。もしそれを見越して付けたタイトルだとしたらもう天才としか言いようがない。
あとはドキュメンタリー風のカメラの撮り方も面白かったし、ちょくちょく難しいワードが出てくるとハリウッドセレブや有名なシェフの解説パートが挟まるのが良かった。
