米国住宅バブルの崩壊を予見していた何人かの物語。銀行員、投資運用家、ベンチャー起業家がそれぞれの取り組み方でXデーを迎える様子を描く。
バブルは弾けるまでバブルと分からないというが、思えば昨今のビットコインもサブプライムと様相は同じだった。やがて同僚だけでなく、テレビでタレントや芸人までが買った買わないを語り出すようになった。本作でも、ストリッパーがいくつもの住宅資産を持ち始める様子が描かれている。やはり通常金融商品の顧客にならないような人まで巻き込み出したら、それはバブルの前兆なのだ。本質を理解し、身の丈に合った投資（買い物）をする事。低所得者層ほど、富裕層に食い潰されないようにそれを忘れてはいけない。それと何においても裏取り、実地検証は大事ですね。そんな教訓を覚えました。
関連作として、マイケルムーアのマネーは踊るも見て欲しい。デリバティブの説明場面が秀逸です。
それにしても、村上春樹の1Q84が引用されているのは感慨深い。そんなにアメリカで影響力があるのね。。
