Jeffrey

船舶ナイト号のJeffreyのレビュー・感想・評価

船舶ナイト号(1979年製作の映画)
3.0
「船舶ナイト号」

冒頭、パリの電話局に勤める青年が、当直中の退屈しのぎにでたらめにかけた電話に出た女性と、深夜の長電話を介した盲目的恋愛関係を3年間続ける。白血病、対面、衰弱、沈黙、黒、夜、不可視。今、イマージュを語る監督の話が始まる…本作は1979年のマルグリット・デュラスによる作品で、この度BDが発売され初鑑賞したがこの作品もなかなか風変わりで、評価しにくい映画である。基本的には画面に登場しない人物の声が聞こえ、常に3人の俳優が写っている演出など、小難しい。本作は黒を基調にしていて、カット割、朗読する俳優のインサートによって声や風景が登場人物に過度に象徴されていく。パリは夜明けから早朝にかけて移動撮影などを長回しによってとられているところが非常に良かった。しかしながら色々と説明されない謎な部分が多くある映画でもある。
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