自分が生まれた 1982年…
ゴダールらは 映画の未来を
どう見つめていたのか…
カンヌのオーテル 666号室
テレビを背景に フィルム1リーラーで
名だたる映画人が その危惧に答える
“テレビは映画にとって代わるのか?
それが主流になる時 映画の先は…?”
商業主義の業界内での搾取を揶揄しつつ
ずっと金銭面の話を続けるスピルバーグ
冒頭で 質問状に 茶々を入れながらも
映画の力を信じ 自らを旅人と称しながら
「ただ前進を-」と煙草を燻らすゴダール
投獄と脱獄を繰り返し 獄中から作り上げた
傑作『路』で この年カンヌを制した
ユルマズ・ギュネイの 概念の分離と変化を願い
母国を憂う声で 各々の祈りにも似た作品は幕を下ろす
あれから40年 当時以上に飛躍的な速さで
変化してゆく激動の現代 そして未来に
映画とは どんな夢をみて どんな夢を遺すのか
ミケランジェロ・アントニオーニの
変化を受け入れる 希望的観測に賛同して
これからも 想像を超える作品と出会える期待を!