このレビューはネタバレを含みます
二重生活。他人の人生の一部を覗くスリル。他人にはなれないけど、自分ではない誰かを知り自分を知る。自分を実在させているのは他人かもしれない。
なんとなく普段自分が考えてることと似てて見終わって安心した。
一人でいる時間が長いとだんだん自分が不確かになり、手も足もまるで別の生き物みたいによくわからなくなる。
それを“自分”として繋ぎ止めておくための手段として使われるのなら尾行も一つの生きる手段だと思う。
先生が自殺したのは繋ぎ止めておく他人がいなくなってしまったからかな。