ひのり

最愛の子のひのりのレビュー・感想・評価

最愛の子(2014年製作の映画)
3.8
人身売買、幼児誘拐。

日本でもつい先日「万引き家族」で本当の家族をテーマにした映画がありましたが、この作品でも親の視点で家族のあり方を考えさせられました。

犯罪以外にも、中国の法制度の問題点も気になります。誘拐事件発生後24時間は捜査しない警察、被害家族が妊娠しても行方不明の第一子の死亡届を出さなければ妊娠中の子供を産めない一人っ子政策、都会と農村の貧富の差。

びっくりしたのは、ここに出てくる大人は誰も悪くないこと。

だからこそこの作品は残酷だなあ。
ひのり

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