最愛の子の作品情報・感想・評価

最愛の子2014年製作の映画)

親愛的/Dearest

上映日:2016年01月16日

製作国:

上映時間:130分

3.9

あらすじ

中国・深圳の街なかで、ある日突然姿を消した3歳の息子ポンポン。両親は必死で愛する息子を探すが、警察に届け出て、 インターネットを使って情報を求めてもその消息はつかめない。罪の意識と後悔に苛まれながらも、かすかな希望を胸に探し続けて3年後、 両親は中国北部の村に暮らす息子をようやく見つけ出す。だが、6歳になった彼は実の親のことを何一つ覚えておらず、育ての親である最愛の母との別れを嘆き悲しむのだ…

中国・深圳の街なかで、ある日突然姿を消した3歳の息子ポンポン。両親は必死で愛する息子を探すが、警察に届け出て、 インターネットを使って情報を求めてもその消息はつかめない。罪の意識と後悔に苛まれながらも、かすかな希望を胸に探し続けて3年後、 両親は中国北部の村に暮らす息子をようやく見つけ出す。だが、6歳になった彼は実の親のことを何一つ覚えておらず、育ての親である最愛の母との別れを嘆き悲しむのだった―。

「最愛の子」に投稿された感想・評価

Iman

Imanの感想・評価

4.0
中国ならではのお話、一人っ子政策のルールが盛り込まれ、中々練られています。

このレビューはネタバレを含みます

意外と知られてない名作。

まず、現代の中国社会を肌で感じられる映画です。
確かにエンタメ性は低い。
しかし、あまりにリアルな為に心にズシッと重圧がかかり、もし自分がその立場だったら?と思索せずにはいられません。

実際にあった事件を下敷きに描かれたこの作品の主人公、ポンポン3歳。
お父さんの営むネカフェがまたリアル。
何なの駄菓子屋なのここ?という狭さと汚さ、ケーブル配線が縦横無尽に剥き出し。そう、そうなんだよね、中国の田舎のネカフェってこんな感じよねというリアル。
治安が悪い割に親たちは意外と安心し切って子供たち放し飼い(;ω;)

シングルファザーでポンポンを育てるパパ、ある夕暮れにポンポンが忽然と居なくなったことに気づく。
ここからが地獄。
半狂乱で元夫を責め狂うポンポンの母、探せど探せど手がかりが見つからぬ恐怖、警察がアテにならないので賞金をかけ人探し広告を出せば全国から賞金詐欺の電話が殺到。
ポンポン目撃情報が来ても大抵はガセネタ、逆に詐欺集団に追いかけ回され殺されそうになる始末。
まさに踏んだり蹴ったり。
中国の警察に何かを期待してはいけない。
そういう国なのだ。

一縷の望みにかけて、行方不明の子供を探す親の会の仲間と共に中国ど田舎村でポンポンを見つけたパパ、時すでに遅く数年が経ちポンポンはすっかり両親を忘れ誘拐した父母を実の両親と思い込んでいた。
しかも他にもどこかから連れ去られてきた女の子がいて、ポンポンの妹として家族を形成していたのである。

実の父親の元に戻っても、大好きな誘拐母と偽妹を忘れられぬポンポン。
警察に捕まり施設に入れられるポンポンの偽妹。
ポンポンと偽妹を忘れられずに子供達の周囲をウロつかずには居られない誘拐母。

いったい…いったい誰が悪いんだよ(;ω;)!
という遣る瀬無い無力感に陥りますが、そういう国なんです中国は。

まず中国は民主主義ではないし
公安は腐敗してるし
一人っ子政策という人権侵害政策、穴だらけの司法システム…
誘拐母を擁護する弁護士、自宅では認知症母をシングルで介護してますが、中国は介護は一人息子が担うのが通例で、福祉政策の立ち遅れで預けられる施設もないわけです。

孤軍奮闘する登場人物たち。
その一人一人の思いがズシッと心に突き刺さります。

ポンポンの偽妹がまた可愛い(;ω;)
偽母に会いたいと偽妹が泣くシーンは涙腺崩壊。
ポンポンとその妹にとってはたとえ誘拐犯でも『本物の』家族だったんだよね。

ラストは余りの皮肉さにグラッグラ来ます。
見た目は似てても全く異なる文化圏に暮らす日本人と中国人。
中国に暮らす人々が経験する不条理を肌で感じられるこの作品は、貴重だと思います。

小さな子の3年は、ほんと取り返しがつかないんだよね(/ _ ; )
大人の十〜二十年に匹敵する期間です。

混沌とした社会に生きる人々の生き様、自分がもしその立場に立たされたらどう行動するか?

メンタルタフネスが鍛えられる映画です( ^ω^ )✨
elie

elieの感想・評価

3.8
ううぅぅぅ...( ; ; )!!!!
これはかなり心揺すぶられる
誘拐 人身売買 いたるところで起こっていた
中国の実状...
産みの親と 育ての親
両方の視点から描かれていて
それぞれの心情が痛い程伝わってくる
どの人の視点で考えても泣ける
でも私はとくに育てのお母さんかなぁ
子供を想う気持ちはどちらも同じなのに...
桃のところとかさ...同じなんだよぉ( ; ; )
事件に重ねてまた新たに事件を生んだり
ひとりっ子政策とか色んなしがらみもあったり
今までどれだけの人が
涙を流してきたのだろうか...
作品と実際とでは結末は違うみたいだけど
あのラストは泣かずにいられない
誘拐映画 全員が悲しい
八日目の蝉の方が面白いけどこれも優秀
唯

唯の感想・評価

3.6
中国の児童誘拐事件という実話を元にした映画。
観る前に中国の出産の制度とかを知っておくとより理解しやすいと思います。

子供が誘拐されて3年、やっと見つけた時には、産みの親を忘れてしまっていた。こんな辛いことがあるのかとまずそこで涙を流さずにはいられない。
実の子供を大事に想う本当の両親の気持ちはもちろん、育ての親の気持ちも十分にわかるから観ていてすごくやるせない感情を抱いた。

海外ではこんな現実が今も起きているのかと考えたら辛いとしか言えない。
被害者の方々に光が見えますように。
中国の児童誘拐、人身売買、一人っ子政策、格差社会をテーマに描いた社会派ドラマ。2018年観た中で一番の名作ってくらいの衝撃作。
舞台は現代の中国・深圳。しがないネットカフェ屋の店長の父と、その元妻のバリキャリOLの母に愛されて育った、3歳の一人息子。
一瞬の隙に誘拐された息子は、3年後6歳で発見された時には、実の両親を覚えてはいなく、育ての母との別れを泣き叫んで悲しむ。
育ての母は、亡き夫の誘拐の事実を知らず、「私が不妊症だから、夫がよその女に産ませたと聞いている」と、心から子供に愛情を注いで育てていた。

実父と育ての母がそれぞれ別のシーンで「あの子は桃アレルギーなので、桃を食べさせないでください」というシーンが泣ける。。。どちらも本当に息子を愛する親なんだ。。。
honeyeater

honeyeaterの感想・評価

3.9
見えていなかった中国の問題を知れた。現実にあるなんてなんとも言えない。。
ゆう

ゆうの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

誘拐、人身売買や生みと育ての親子だけではなく、中国の抱える様々な問題を浮き彫りにした作品だった。

3年育てた子どもに対して芽生えた母性のままに行動するホンチンが私の感覚では信じられなかった。
子どもを育てたことがないからかもしれないが、例えば法、そして子どもの気持ち、子どもを一時期でも奪われた親の気持ち、そして子供の将来。考えれば考えるほど、彼女が子どもを引き取ることの無謀さがわかるはずなのにそれに気づかない。
農村で生まれ育ちおそらくまともに教育を受けていない、ただただ夫の言うことを信じていたような世間知らずな彼女は無知すぎるが故に何も考えずに感情に従い行動できてしまったのか…彼女もある意味痛ましく思えてくる

また行方不明の子どもを持つ親の会のリーダーのお話も印象的だった。子どもを見つけることができた人を横目に見つからない我が子の死亡届の提出を迫られ追い詰められて行く様子が見ていて辛かった。
いまむ

いまむの感想・評価

4.0
思っていたよりもずっとずっと重い映画でした。
自分があの場にいたらどの立ち位置だったろう。何を信じて、何を疑っていたのだろう。
とっても引き込まれて、考えさせられる作品。

平和に生きたいな。
実の親からさらわれた子どもは、ようやく馴染んだ新しい親からまた引き離される

中国では、こんな誘拐事件が珍しくないという

本当に気の毒で仕方がなかった
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