海風

天使にショパンの歌声をの海風のレビュー・感想・評価

天使にショパンの歌声を(2015年製作の映画)
3.7
この映画の評価に驚いた
あらすじ読んでから観たからか、そんな違和感なく私は観れたかな〜

この作品は「天使にショパンの歌声を」というよりも、『別れ』を題材にしてる映画かな。
映画を観たら分かると思うけど、この映画には沢山の 別れ という言葉が隠されているよね。ショパンの音楽の題名も校長の過去も、そしてアリスの周りにも。
姪のアリスに対して校長は、自分とどこか似ているところがあってほっとけないんだろうね。過去があるからこそね。その絶妙な距離感が落ち着いて映画を観れた秘訣でもあるのかな?
個人的に心に残ったのは「過去にとらわれすぎると、生き残れない」ってフレーズ。確かにそうかも

あ、ドッヂボールをするシーンはとても素敵だった〜今まで雪景色ばかりだったから緑豊かな映像はなんか新鮮に感じた〜
どこか北欧感があって、全体的にキュートで美しかった
アリスのコンクールで着てたワンピースとタイツの組み合わせ可愛いな、最高

映画の終わり方も、よかったんじゃないかな。沢山の色んな人生があるっていうのをシスターたちのスーツケースから感じることが出来たから。なんなら、映画の余韻で アリスと校長のこれからの関係性が見えたし。

アリス役のライサンダー・メナードはピアニストだからね。めちゃめちゃ抑揚の付け方が上手い&力強くて繊細な音色で感動した。
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