巨大サメVS巨大人型兵器のSFパニック。滅ぼしたはずのメガロドンが復活し、長い眠りから目を覚ましたソ連の最終兵器が大地を焦土と化す。
CGについてはシリーズ最高の出来。ちゃんとサメと巨人が戦うシーンがあり、使い回しカットもなかったように思える。また、有無を言わさぬスピーディな展開はツッコミの暇を忘れさせ、サメと巨人が戦うという不可思議な映像で強引に見せ場をつくる。しかし、前作にあった人間ドラマ（の片鱗）や、突然頭が悪くなるキャラクターたちなど、見逃そうとしても見逃せない欠点が多かった。特にクライマックスからの「結局は人間」的な展開から、巨人とサメの決戦までが駆け足すぎる。それでいて二大モンスターの戦いも薄味で終わり、ありがちな終わり方で余韻もなにもないままエンドロール。失速、というより加速し過ぎてコースアウト、といった展開は擁護できないだろう。
間違いなくシリーズ最高傑作になれるポテンシャルを持ちつつも、やってほしいところだけ綺麗に外されたような残念さがあった。
