上映当時(2015年)の感想です。
鈴の雫というタイトルで一本やるのかと思ったら、TVで放映された棘のみちが同時上映でした。
上映時間を見て、一本で長いのを気合い入れて作ったなぁとか思っていたんですけどね(笑)。
今回作られた鈴の雫で、原作すべてのストーリーがアニメ化されたことになるのだそうです。
原作の方は連載開始から16年も経つようですが、後追いの私はそんな情報も知らず、私が20代の頃から始まった作品なのかと、今更ながらに驚いている次第です。
映画の方はといえば、特に映画だからといって特別なところはなく、あの世界観をいい意味でそのまま表現していてよかったですよ。
丁寧な作画、ゆっくりした一定のテンポ、そのゆっくりさをじれったく感じさせないカット構成はTV版と同様。
蟲師を好きで観る人は、このゆっくりした流れがいいのだと感じているのではないかと思うのですが、そこに違和感を感じる人には不向きな作品なんでしょうね。