たていし

たかが世界の終わりのたていしのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
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見終わってどう咀嚼すべきかすごく悩む作品、評価は置いておこうとおもいます。
映画全体を通して続く家族間の不和。気を止めず見たら単調な家族の喧嘩であるのだが、所々に"違和感"がある。12年ぶりに家を訪ねてきたルイに嬉しさを感じながらもうまくいかない母・妹・兄。噂のみでしか彼を知らず、初めて彼に会う戸惑う兄の妻。
絶叫のなかに"愛してる"があるんだろうな、と思った。誰も彼に直接それを伝えることはできなかったけれど。最後彼がどういう気持ちで去ったのか、っていうのが気になるけれど、どっちつかずの雰囲気を漂わすところがフランス映画のずるいところだなあ。ドラン監督は特別そういうことがうまい。
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