BOCCHI

たかが世界の終わりのBOCCHIのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.2
素直じゃない言葉のもどかしさや卑しさ、素直すぎる言葉の圧力や無力さ。な、なんて気が滅入る映画だと最初思ってしまったけど、でもそうか、相手を思いやらなくても許される唯一が家族だなと。
あと、だいぶアントワーヌの言葉の毒に気を当てられてしまったけど、同時に普段他人とどれだけ“当たり障りのない会話”をしているか気付かされた。まあなんの縛りもない他人とは一度の失敗が永遠の別れだったりするからか。結局は自己防衛のためか。本音を言えるのが家族なのか。本音が言えないから家族なのか。
誰に焦点をあてるかで、随分見方がかわる映画だと思いました。
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