田上

たかが世界の終わりの田上のレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
4.0
密度の濃い群像劇でした。
ドラン監督らしい若い感性の視点をたくさん感じられて新鮮でした。

張り裂けそうな空気感の中にとても繊細で細かな部分に注目させる演出がおもしろかったです。
ほとんど何も起こらない話なのに、グッと惹きつけるものがあって、ドランもすごくなったなぁって思いました。
時にシュールに映るくらい独特で、俗に言う"空気"を画面にしっかり表して見せてた。
コレはすごいと思うし、ドランの若さならではなんだと思いました。

俳優陣もとてもよかった。
1流俳優陣の普段見れない表情や雰囲気が楽しめた。
特にマリオン・コティヤールが結構好きでした。

退屈になりそうな感じだけど、全然退屈じゃなかったです。
こういう映画好きですね〜。
田上

田上