Runa

たかが世界の終わりのRunaのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
5.0
監督・脚本 グザヴィエ・ドラン

あちらの世界に行って戻って来れなくなるような映画。何回も観た。好き!
なのにレビュー書きにくい….

12年前に家を飛び出し劇作家として成功したルイ。自分の死が迫っている事を告げに家族の元に戻ってくる。ぎこちない会話が続く。なかなか言い出せない…

色鮮やかな料理に青い空。無音のなか突然流れてくる曲に期待感マックス。
期待に反してぎこちない会話。もう居心地悪くて吐きそうだった。兄よ、何で今その話?
冷たい会話劇。時折艶めかしい回想シーン。揺らぐ煙り。
ステキ過ぎる。

震える会話も真意を知ると胸が締め付けられる。
ヴァンサン・カッセルと共にマリオン・コティヤールの表情そして視線が全てを物語る。
誰にも言えず心に秘めた怒りが爆発した時
そう、孤独ではない
全ては愛する人の為。そして演者になる。

これが家族の最後の優しさ。

たかが世界の終わりだから
Runa

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