とんぺい

たかが世界の終わりのとんぺいのレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.6
愛が終わることに比べたら、たかが世界の終わりなんて。

評価するのが難しい作品。
面白かったかと言われたら、うーんとなるし、でも面白くなかったわけでもない。
何か事件が起こるわけでもなく、自分の死を家族に知らせようと12年ぶりに実家に帰ってきた主人公が、それを告白しようと思いながらもなかなか言い出せない話。

前半は家族にイライラしてばっかりだった。とくに兄が話すとほんとに場の空気が悪くなる。自分のことしか考えられないような人ばかりが集まってる感じ。
12年ぶりに帰ってきたんだから、それなりの理由があるはずと察してはいるのだろうが、本題に入られるのを恐れてなのか、意味のない会話が永遠と続く。

こんな家族と思っていたが、確かにお互い愛はあるのだ。でもそれを伝えたり表現したりがものすごく不器用。
家族という切れない絆で繋がっているからこそ、難しいことが確かにあるのだ。

2018.6.16.179本目