愛が終わることに比べたら、たかが世界の終わりなんて。
評価するのが難しい作品。
面白かったかと言われたら、うーんとなるし、でも面白くなかったわけでもない。
何か事件が起こるわけでもなく、自分の死を家族に知らせようと12年ぶりに実家に帰ってきた主人公が、それを告白しようと思いながらもなかなか言い出せない話。
前半は家族にイライラしてばっかりだった。とくに兄が話すとほんとに場の空気が悪くなる。自分のことしか考えられないような人ばかりが集まってる感じ。
12年ぶりに帰ってきたんだから、それなりの理由があるはずと察してはいるのだろうが、本題に入られるのを恐れてなのか、意味のない会話が永遠と続く。
こんな家族と思っていたが、確かにお互い愛はあるのだ。でもそれを伝えたり表現したりがものすごく不器用。
家族という切れない絆で繋がっているからこそ、難しいことが確かにあるのだ。
2018.6.16.179本目