不穏な音楽が流れる中、一人の男がタクシーで久しぶりに実家に向かう。家族は彼を暖かく受け入れるが、どうでもいい会話が続く中で、次第に崩壊を迎えていく。
何なんだいこの映画は!?
いろんな意味でとんでもない。
登場人物にこんなに感情輸入できない映画なんて初めて観たと思う。
無口すぎる主人公、息子大好きな母親、タバコばっかり吸う妹、やたらと嫌味を言う兄ちゃん、何かと慎みがちな兄嫁。
何を思ってこの人たちのことを見守ればいいのか全く分からなかった。
ストーリーが絶望的すぎて何と言ったらいいんだろうと思った。
恋のマイアヒが流れてた楽しそうな回想シーンしか明るいところがなくて、腹に突き刺さるほど衝撃的だった。
ラストの鳥は考えただけで怖い。
グザヴィエ・ドラン恐るべし。