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たかが世界の終わりのma097のレビュー・感想・評価

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)
3.9
ドラン監督の色彩、音楽のセンスが眩しい一作。

歪で不器用な家族の姿に締め付けられる。

ほとんど何も語ろうとしない主人公と、彼の発する言葉を恐れる周囲の絡まりがトゲとなって刺さる。
誰かの命が終わる瞬間なんていつかわからない。
それでも流れる日常と取り繕えない愛の形が印象的だった。
ラストシーンと、主人公の運命が重なる。命、家族、愛を婉曲的でありながらストレートに表現した作品。何度でも見たい
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