ミーー

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオスのミーーのレビュー・感想・評価

4.5
はじまってすぐに、前作を観たときの高揚がよみがえってきた。
キューバ音楽に重ねてたどるメンバーそれぞれの人生は、下手なフィクションよりもずっとドラマチックで、心を揺さぶられる。彼らの飾らない語りの中に、たくさんの名言がちりばめられていた。
特に、すばらしい声を持ちながら不遇な半生を送ってきたボーカル・イブライムの不思議な存在感が印象的だった。バンド活動が進むにつれて、だんだんと顔が輝き出す。仲間の演奏に合わせて歌うときの、無邪気で楽しそうな様子もとてもいい。凡庸な感想になってしまうけれど、音楽の持つ力をあらためて感じさせられる作品だった。
ミーー

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