ミーーさんの映画レビュー・感想・評価

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誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

3.5

はじまってからしばらくは、のどかな風景や再会を喜びあう家族、にぎやかな結婚式など、明るく美しい場面にみとれてしまうが、事件が起きてからは雰囲気が一変する。田舎町ならではの閉塞感とからみあう人間関係が、>>続きを読む

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.5

とてもよかった。若者たちの焦燥と暴走が、痛々しくもあり滑稽でもあり、胸に迫る。彼らは「普通」であることを忌避しながらも、自分たちが「普通」であることをうすうす悟っている。だからこそ、「普通でない」行動>>続きを読む

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

4.0

半身不随の障壁を乗り越えていく話だと鑑賞前には思っていたが、さらにアルコール依存の苦難が重く扱われ、ガスヴァンサント監督らしい、人間の本質を見つめ直すようなドラマにしあがっていた。回想と現在を自由にゆ>>続きを読む

長いお別れ(2019年製作の映画)

4.0

山崎努の演技がすばらしかった。少しずつ働かなくなっていく頭と体を持て余し、焦燥と葛藤があるはずだが、その心中が過剰に表に出されていないのもいい。その分、淡々とした無表情の奥に時折のぞく感情の揺れが、ど>>続きを読む

Be With You 〜いま、会いにゆきます(2018年製作の映画)

4.0

死者がよみがえって残された家族に会いにくる、という話はけっこうあるが、本作はさらにもう一段しかけがあっておもしろかった。時系列をいったりきたりする構成もいい。個人的には、不幸な設定を少々重ねすぎではな>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

片想いの歯がゆさとままならなさに、ぐいぐいひきこまれた。
ただ夢中で彼を追いかけていくうちに、それが恋なのか愛なのか執着なのか、どんどんわからなくなっていく主人公の暴走がとてもリアルで痛々しかった。現
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ザ・プレイス 運命の交差点(2017年製作の映画)

4.0

カメラがとらえるのは終始カフェの中のみで、外でなにが起きているのかは登場人物のせりふでしか把握できない。集中力と想像力が必要だけれど、主人公の男が置かれている状況を自分もなぞるかのようで、おもしろかっ>>続きを読む

美人が婚活してみたら(2018年製作の映画)

3.5

助演の男性俳優ふたりがよかった。善良で誠実だけれども恋愛対象になりにくい男、絶対にかかわりあわないほうがいいのに刺激的な魅力を振りまいている男、対照的なふたりがそれぞれみごとに演じられていた。
原作が
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ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017年製作の映画)

4.0

女王の演技がとてもよかった。当初の不機嫌そうな仏頂面とは対照的に、お気に入りの従者と出会ってからの笑顔はチャーミングで、少女のように初々しくさえある。生き生きと華やいだ姿の一方で、威厳あふれる統治者と>>続きを読む

チワワちゃん(2018年製作の映画)

4.5

映像も音楽もカラフルでポップで、青春の光と熱がこれでもかというくらい伝わってくる。若いってそれだけで価値があると素直に思わされる一方で、その若さが刻一刻と目減りしていくのがせつない。
青春時代は二度と
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ジュリアン(2017年製作の映画)

4.0

DVがテーマだが、殴る蹴る、怪我やあざ、といった直接的な暴力描写は、おそらく意図的に避けられている。そのかわり、父親のちょっとした目線の動き、ぴくりと片眉を上げる表情、乱暴なハンドルさばきなどに、いち>>続きを読む

LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て(2018年製作の映画)

4.0

おもしろかった。長回し、限定された視界、そして役者陣の熱演で、まるで舞台劇を観ているかのような臨場感を味わえる。ラブホテルの一室という特殊な密室の設定も、みごとに活かされていた。
かばんにしこんだカメ
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.5

レディーガガの歌がとにかく圧巻だった。ライブで大勢の観衆を前に堂々と歌いあげるシーンも、恋人の前でアカペラで新曲を口ずさむシーンも、どちらもよかった。メイクや服装がだんだん洗練されていく様子もおもしろ>>続きを読む

おかえり、ブルゴーニュへ(2017年製作の映画)

4.5

兄妹のドラマが重層的に展開していく、いかにもクラピッシュ監督らしい深くてあたたかい群像劇だった。父と息子の確執、女性後継者の葛藤、婚家での婿の鬱屈、国境を越えて普遍的なテーマが、リアルでありながら重た>>続きを読む

シシリアン・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.0

シチリアの美しい自然の中で、陰惨な誘拐事件が起きる。被害者の少年を想う少女は、懸命になって少年を探す。物語の展開は、想像していたほのぼのとした恋愛ファンタジーではなくハードなサスペンスで、はらはらして>>続きを読む

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

4.5

死後も幽霊となって愛する妻を見守る夫のお話、というあらすじからは想像していなかった方向へ話が展開していき、いい意味で意外性があった。単なる夫婦愛を超えて、生と死、存在することの意義といった哲学的な問い>>続きを読む

エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

4.0

透明人間の少年と盲目の少女の恋、という設定がまずすごいと思った。
鬱蒼と茂る林、不穏な気配の漂う病院、ひっそりとたたずむ屋敷、ファンタジックな映像が美しくてひきこまれる。静かな雰囲気のわりに、二転三転
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日日是好日(2018年製作の映画)

4.0

ゆったりと過ぎゆく時間の流れに、身を委ねられる映画だった。
とにかく、お茶の先生役の樹木希林がすばらしい。凛としたたたずまいや所作といい、圧倒的な存在感といい、それでいてどこかユーモアもあって、これ以
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運命は踊る(2017年製作の映画)

4.0

戦争ものというと、激しい戦闘とか爆撃とか、とかく派手なシーンを思い浮かべがちだが、この作品は圧倒的に静かだ。その静けさに、ぞっとさせられる。戦争が日常としてすぐそばにある、その感覚が独特だった。
とに
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

4.0

こわい恋愛映画だった。
昔の恋人・麦と今の恋人・亮平の顔がそっくりという設定は特殊だが、主人公がふたりの男のうちどちらを選ぶべきか悩む、という展開はそこまで珍しいものではない。むしろ、過去に忘れられな
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

4.5

90年代に十代を過ごした身としては、なにもかもがなつかしかった。音楽も、ファッションも、時代の空気みたいなものも、まるごと再現されていてすばらしかった。
死期の迫っている友人と再会するという設定だし、
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ディヴァイン・ディーバ(2016年製作の映画)

4.0

ブラジル発ドラァグクイーン版ブエナビスタクラブ、というコピーに惹かれて鑑賞。
ドキュメンタリーなので、プロの俳優が演技しているわけではない。それなのに、たとえ私服や素顔で話していても、どこか芝居がかっ
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

4.0

アニメはあまり観る習慣がないけれど、原作が好きなので興味を持った。
主人公の少年の、少し風変わりなキャラクターがいい。理屈っぽくて生意気で、でもまっすぐでかわいらしい部分もある、そのバランスが絶妙だと
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判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.5

脚本も、俳優陣の演技も、すばらしかった。パレスチナ問題については基本的な知識しかないので、ついていけないのではないかと少し不安だったが、十分堪能できた。社会的な問題を扱いながらも、個人の日常生活や心の>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.5

貧困、犯罪、虐待、扱われているテーマは重い。いつ破綻してもおかしくない危なっかしい暮らしの中で、だからこそ、子役をはじめ家族の見せる生き生きした笑顔やつかのまの団欒が胸に迫ってくる。
大都会の裏側で、
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オーケストラ・クラス(2017年製作の映画)

3.5

気難しい音楽家が子どもたちとの交流を通して心を開いていくという展開に、よくも悪くも意外性はない。個人的には、あらすじよりも音楽や細部の演出が心に残った。
教育や子どもに興味がなく、教師の仕事にも乗り気
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ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス(2016年製作の映画)

4.5

はじまってすぐに、前作を観たときの高揚がよみがえってきた。
キューバ音楽に重ねてたどるメンバーそれぞれの人生は、下手なフィクションよりもずっとドラマチックで、心を揺さぶられる。彼らの飾らない語りの中に
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ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)

4.0

おもしろかった!
設定はシュールだし、展開もわりとはちゃめちゃだけど、それがいい。着ぐるみアニメのファンタジックな世界観ともつながって、フィクションの力を感じさせられた。
主人公のハードな境遇をあえて
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終わった人(2018年製作の映画)

3.5

コメディーとしておもしろおかしく描かれてはいるのだけれど、主人公の挫折感がせつなかった。同じような境遇・世代の男性が観たら、もっと共感できるのかもしれない。ただ、昔夢見ていた理想の人生といつのまにかず>>続きを読む

モリのいる場所(2018年製作の映画)

5.0

以前から熊谷守一の絵は好きなので、映像化には期待と不安が半々くらいだったけれど、映画もとてもよかった。
主演ふたりの演技が(お二方とも大御所だから当然だとはいえ)本当にすばらしい。これみよがしな夫婦愛
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0

夏の陽ざしとパステルカラーに彩られたポップな映像と、その裏にある貧困と絶望の対比が秀逸だった。まだ六歳のムーニーは現実を完全に理解できてはいないものの、不穏な気配は強く感じとっている、という子どもなら>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.5

美しい映画だった。
豊かな自然に彩られたイタリアの別荘地を舞台に、主人公の少年が恋心を少しずつ自覚し、募っていく想いを持て余し葛藤する様子が丹念に描かれている。彼が生まれてはじめて味わった本物の恋の喜
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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.5

ケイトウィンスレットの鬼気迫る熱演に圧倒された。冴えない現実を「ウェイトレスを演じているだけ」と弁明したり、不倫相手の心変わりを疑って取り乱したり、少しずつ壊れていく主婦のヒステリックな演技がみごとだ>>続きを読む

ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.0

皮肉たっぷりユーモアたっぷりで、楽しめた。カンヌのパルムドールを獲ったというのもうなずける。
仕事、収入、社会的なステイタス、といった表面的なスペックでは人間の本質ははかれない、と書いてしまうと非常に
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

4.5

インド映画ならではのパワーとユーモアにあふれていて、とてもよかった。コミカルな展開の裏に、インドにおける女性の抑圧からの解放という大きなテーマが存在していることで、作品に深みが加わっている。レスリング>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.5

ずっと気になっていて、ようやく観にいけた。
話の設定も展開も、いわゆる直球のファンタジーで、好きなひとはとても好きだと思う。人外の存在との恋、悪役のいかにもな極悪ぶり、一難去ってまた一難とたたみかけて
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