ヨスミ

マルガリータで乾杯を!のヨスミのレビュー・感想・評価

マルガリータで乾杯を!(2014年製作の映画)
3.0
銀座でみました。観客が小綺麗なマダムマダムで恐縮。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)で車椅子で生活している美少女の話。彼女は障がいを持ちながらもバンドのDJを努めたりと健常者と同じように青春を謳歌していた(しようとしていた?)。また、彼女に理解のある母親は障がいをものともせずに母娘二人でNYへ移住、娘を進学させる。新地NYにてデモの中で主人公が出会うのは視覚障がいをもつ女性で…。

正直、話が二転三転ゴロゴロ転がりまわるのであまり共感できなかった。身体障がいのようなデリケートな話題なのもあり、うんうん唸りながら映画を鑑賞。エンドロール前に監督の従姉妹にむけたメッセージが流れて、ノンフィクションに近いフィクションなのだと知った。だとしたら事実は現実より奇なり、選ばれて障がいを持って生まれた人が生きて、人と人が出会い傷つけ合い、思わぬタイミングで訪れる別れ。後悔、それでも生きていく。
一つ一つの要素が重い主題を含んでいて、それを全部詰め込もうとして軽くなってしまった印象。何度も主人公が健常者でも話が成り立つのではないかと考えてしまった。

しかし主人公の女の子は本当に魅力的だった。場面毎にちがうピアスが耳元で揺れていておしゃれで惚れっぽい女の子。最後の笑顔が忘れられない。
ヨスミ

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