去年、あらすじを読んで吐き気がした映画。
その後もずっとこの映画思い出すたびに吐き気がするから、見に行くことに。
見たら気持ち悪さはそこまで感じず、腹立たしさをずっと感じた。
想像力も教養も、優しさもない妻と、アウシュビッツで働く夫の冷えた夫婦生活が面白かった。妻の関心領域、夫の関心領域、義母の関心領域、子どもの関心領域…。
恐ろしさに気づいて家を出て行った義母と、豪邸に住み続けたい妻。なんなら夫が転身したのに住み続ける妻の心のなさにため息。
彼女が興味があるのは、豪邸を飾るための花々と、自分の子どもたちとフランスの香水とイタリア旅行のことだけ。
夫ではなく豪邸での生活をとっておきながら、白々しく泣くシーンは爆笑もの！その足元には無惨に焼かれた人々の灰が流れる。
自分の子供と同じ年齢の子どもの叫び声が聞こえる中、何万人という人間が焼かれる煙が立ち上る中で生活をし続けることができることはある意味人間の強さなのかもしれないと思った。けど絶対嫌だね。
白黒反転で映されるアレクサンドラの映像が希望だった。自分が同じ時代、同じ家に住んでいたら、彼女と同じ行動ができるのだろうか。
見つけた楽譜を演奏する。
