ハニルくん

彼女が目覚めるその日までのハニルくんのレビュー・感想・評価

彼女が目覚めるその日まで(2016年製作の映画)
4.0
クロエ・グレース・モレッツ主演のとてもよい映画。原題は「脳が火事になっている」。彼女の2014年の『If I Stay』のように入院映画だが、話の展開は似ている。最初は主人公の行動などを見ながら統合失調症の話だと思っていたので、実際100人に1人がかかる珍しくない病気であるとか、そういう経歴がある人のことを思うのにいいなあと考えながら見ていたけれど、たしかに発作を起こすというのが不思議だった。映画が後半近くになってから統合失調症の可能性が高いといい始めて、医師が精神病院への以降を促すが、そこから話が変わっていく。なるほどこれは重要な経験に関する話であり、映画にする意味も大きいと思った。ところで、恋人と友人、父、母が主人公に尽くす愛は感動だが、当然のように父と母が別々の家庭を持っているという米国的な設定はやっぱりショックである。それを知った時には、病気の原因はそれじゃないのかとまで思ってしまった。