ひしくい

ヴァレリアン 千の惑星の救世主のひしくいのレビュー・感想・評価

4.0
本国での興収が厳しいという噂は耳にしていて、確かに好き/嫌い・面白い/退屈の意見がすっぱりわかれそうな映画だった。私は映像と世界観でかなり楽しめましたが、格別興奮したシーンはなかった。
たぶん旅番組なんですよこれ。「こういう場所があって、こういう生物が住んでるんです、面白いでしょ?」っていうのをひたすら撮った映画で、だからそう観た場合はめちゃめちゃ高品質だけど、物語や登場人物はカメラを動かすための添え物に過ぎず練り込まれてないから、そっちがメインと思うと退屈する。
で、リアーナ演じるバブルとイーサン・ホーク演じるポン引きのジョリーは、その中でもキャラがたってるほうだし(正直主人公2人より飲みこみやすい)、出演時間は短いけどファンは見に行って損はないと思います。イーサンなんか10分も出てないけどツボだったのでこの役を受けてくれてありがとう。
キャラがたってるたってないの話をすると、主人公のヴァレリアンが最後まで一番しっくりこなくて謎だった。ヴァレリアン本人や周囲のキャラが頻繁に彼を言葉で形容するんですけど、それと映像を観て受ける印象が乖離している……どれくらいの年齢を想定してるのかさえよくわからない……。
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