わだげんた

ヴァレリアン 千の惑星の救世主のわだげんたのレビュー・感想・評価

2.9
「これはな、世界に一個しかないんだぞ!これを守らなきゃいけないんだ!」
(俺の心の声)『 え? それが? ってか、そんなもん、そんなに欲しいか(笑)?』

映画の世界に入り込める、って意味だと最高峰かもしれない。

リュック・ベッソンとはいえ、なんとなく古いSFの映画化ぐらいの印象だったので、ほぼほぼノーマークだったんですが、予告を映画館で観て心射抜かれて劇場へ。

予告の映像をみる限り、できるだけ環境がいい劇場でと思い、奮発してIMAXにて。公開されたばかりなのに、1日1回朝一番の上映回のみ。まあまあ、空いててゆっくり鑑賞できました(*^^*)

冒頭。
地球の大使みたいな人が、さまざまな惑星の人と握手するシーンからスタート。ボヤっとこのシーンを観ながら、星新一の「親善キッス」ってタイトルのショートショートが頭に浮かびました。これから観る方、読んでから観ると冒頭シーン笑えると思いますよ。ショートショートなので、すぐ読めるし(*^^*)

で、すぐにある惑星に舞台は移ります。
この惑星が絵に描いたような平和そうな星。住人も美しく、住環境も最高!
この辺、劇場で観ると美しさに目を奪われると思いますよ。

ところが、そんな美しい星が突如、何者かに攻撃に合います。何人かはシェルターに逃げ込むものの、星は崩壊。その時犠牲になった女性の魂みたいなものが遠く宇宙に放たれ、それを受け取ったのが、地球連邦捜査官のヴァレリアン。そして、その魂が大騒動のきっかけだった。。。

ってのが、超序盤のお話。

物語はここからヴァレリアンと美人の相棒ローレリーヌ宇宙冒険譚に。

その冒険の描き方が、3D効果も含め、映画館映えすると、いうか。3D効果での浮遊感が半端ないし、極彩色で描かれる異空間表現も快楽ですらある。

お話自体はあまりまとまりがないし、途中で出てくる何にでも変身できるキャラ、バブルの描き方も少々乱暴。いいキャラなのに、もったいない!
もっとお話を盛り上げられるキャラなのにな!

カール・デルヴィーニュ演じるロレリーヌの初登場シーンはビキニなんですが、IMAX3Dで観ると興奮もの(笑) いいなー、あのシーン。もっと長く観たかった( ☆∀☆)

ただ!
映像もすごいし、いろんなキャラが出てくるし、エピソードも飽きないようにいろんなお話混ぜこんであるんですが、やっぱり尺は長いかなー。いろんなこと詰め込んであるから仕方ないのかもしれないけれど。

でも、ビキニシーンは短くされたくないし(笑)

しかし、こういう映画を金掛けて作れるのはさすがベッソン!
いろんな名作SF映画と似た(笑)シーンがあるのもご愛敬。

傑作!
とは言えないけれど、なんか嫌いになれない作品でした。
観るなら、できるだけデカいスクリーンで! IMAX3Dだとなお良し、です(*^^*)!
わだげんた

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