しめじゃん

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のしめじゃんのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます


これで「猿の惑星」へと繋がっ………た?




はい、エイプの神様、ゴッドオブエイプ、悩める漢シーザーの悩める戦争史完結編、観て参りました。

なんていうか、やっぱりこの新三部作は硬派でいいですね。変なアレンジとかそういうのは一切削いで、まっっっすぐ映画「猿の惑星」へと繋いでいく姿勢を貫いていて。本当に好感度しかない。

で。

僕はもうこのシリーズの魅力はそこだ!って決め込んじゃっていて、ある意味この聖戦記にもその"どうやってあの伝説の一作目に繋ぐんだろ…"っていうところに本格的に期待してしまっていた部分があったんですね。

それでまあ、実際観た感想としてはちょっと、ちょっとうーん、期待値を超えられないかな…。っていう印象でした。

なぜかっていうのを過剰書きにするとわかりやすいかな。

まず

・反核がない
一番悔しいのはここ。
旧シリーズでは、なぜ地球は猿の惑星になったの?っていう問いかけに対して、やんわりとですが"人間が核を使ったから"っていうバックグラウンドを提示している印象がありましたよね。人類の文明は核で滅んだのだと。
旧作一作目のラスト、主人公が自由の女神見つけてうなだれながら「やりやがった!」って叫ぶあの名シーン。
絶対その"やりやがった"ってのは、つまるところ人類め核ミサイル使いやがったなの意味合いなはずなわけで、今作聖戦記までの描写の中でその辺にも触れてもらえると思っていたんですね。
ところがどっこい。今作で核を用いる描写は一切出てこない。自由の女神がへし折れて半身だけが砂浜から飛び出ている状態(または人類からエイプに世代が変わる30年ほど?の短期間に自由の女神の下半身が埋まるほどの地殻変動)になるほどの"描写"がない。
整合性整合性ってうるさくて申し訳ないないですが、そこには何かこう頷けるポイントとなる絵面が欲しかったなーって。
時代遅れかどうかは関係なく、やはりこのシリーズにはそこのところの"反戦反核テーマ"に帰結してほしかったなーってところが本音です。

あとはまあ

・子ども時代のノバと、大人になってからのノバ。扱われ方にギャップありすぎ問題

とか

・シーザーの直系の息子であるはずのコーネリアス。子ども時代の彼と大人になってからの彼の扱われ方にギャップありすぎ問題

とか、まあなんというかこの続きに何がある…っていうのを考えながら観てしまうとまあ散々というか…なんというか…笑



まあ色々細かいところグチグチ言ってしまいましたが。
新三部作は新三部作で完結。っていう頭で観れば今作も十分楽しめる内容だとは思います。実際観ていてグッとくる描写もたくさんありましたし。映画館で観てよかったな、とは思える作品でした。シーザー悩みすぎだし辛いことありすぎでずっと左目充血してたのすごいよかった笑

とりあえずそんなところで。それでは。
(最近映画観ていないから元気ないな…もっと映画観なきゃ…
しめじゃん

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