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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のminamiのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

公開初日にさっそく鑑賞。
レビューを書こうと思い出すと涙が出てしまう。
まずは言おう。シーザー、よくやったよ。お疲れ様でした。

元々、動物がメインに出てくる作品は悲しい悲しくないに関わらず無条件に泣けてしまう質なので、序盤からほぼ泣きっぱなしでした。
エイプが殺されたり、ひどい目に合う度に泣けて泣けて…

しかも今回はシーザーの一番愛する妻と息子が殺されてしまう。
あのカリスマリーダー、人格者(猿格者)であるシーザーが個人的な恨みで暴走してしまうという非常に悲しい設定。

いつものカッコイイ彼ではなく、苦悩し、心身共にボロボロになって弱っていく様子は辛かったです。
しかし、それだけで終わる彼ではないのでそこはご心配なく!

前作、前々作のように人間と友情を育むシーンはなく、とにかく良い人間が全く出てきません。(行動を共にする少女は除く)
前作にも増して、全て猿目線で描かれているので猿に感情移入せざるを得ません。
きっと、そこは意図して作られているのでしょうが、爽快な部分がほとんどなく、重く暗い作品ですので評価も分かれそうだなと思いました。

争い対立するしかなかった人間とエイプ。
同じ人間でありながら、同じエイプでありながら、考え方が違ったり、裏切ったりなびいてしまう弱さ。
シリーズ通してやりきれない気持ちにさせられますが、伝えたいことが伝わってくる見応えある作品でした。

シリーズ三作品通して、シーザー役のアンディ·サーキスが本当に素晴らしい。
彼の演技力・表現力なくしては決してこんなにリアルで重厚な名作は完成しなかったと思います。
迫力もあり、映像も素晴らしく私は大好きなシリーズです。

絶対Blu-ray買うよ!

設定·主題★★★★
物語·脚本★★★★
映像·演出★★★★★
配役·演技★★★★★
音楽 ★★★★
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