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猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のcaptainfunkのレビュー・感想・評価

1.0
なぜ?今こんなテーマなのか?
猿の惑星リブート ラストを飾る3作目で

1968年公開 猿の惑星
時代背景として
ベトナム戦争が深刻化してその反対運動が起こった。
冷戦が継続した中
宇宙開発競争の結果として人間を初めて月へ送り込む
こう言う時代背景の中で
ラストのセリフ
フジ版
ああ、何と言う事だ。俺は帰ってた。帰ってたんだ。
ここは地球だ。俺は地球に戻ってたんだ。
誰が滅ぼしたんだ、この地球を。
何てことをしたんだ。ちくしょう!
人間なんかみんな地獄に落ちてしまえ!!

LD/DVD版
「自由の女神。自由に女神。
するとここは、ここは地球なのか。
とうとうやってしまったんだな。
このバカどもめ。
何てやつらだ。こんなにしちまって。
バカめ!猿に笑われるはずだよ、これじゃあ。」

このセリフからもわかるように時代背景を皮肉ったものでした

しかし今回のリブートでは
(1作目創世記 2作目新世紀は良かった)
今の時代背景をまったく皮肉ってもいないし
アメリカ人大好き キリスト教モノに成り下がっている
ストーリーのほとんどが旧約聖書がらみ

マカロック大佐(ウディ・ハレルソン)の子供が死ぬ
神様のアブラハムへの命令は
「あなたの子、あなたの愛しているひとり子イサクを連れて
モリヤの地に行きなさい。そしてわたしがあなたに示す一つの山の上で
全焼のいけにえとしてイサクをわたしにささげなさい

ALZ-113ウィルス感染症(猿インフルエンザ)により
人間は一部の耐性を持つ者を除き、死亡。
一方で猿達は知性を手に入れた。

モーセは神からの十の災いがエジプトを襲うと警告し
その言葉通り国土は次々に災禍(さいか)に襲われる
1.ナイル川の水を血に変える
2.蛙を放つ
3.ぶよを放つ
4.虻(あぶ)を放つ
5.疫病を流行らせる
6.腫れ物を生じさせる
7.雹(ひょう)を降らせる
8.蝗(バッタ)を放つ
9.暗闇でエジプトを覆う
10.長子を皆殺しする

シーザーの最後
モーセの最後
メリバの泉で神が聖なることを示さなかった
約束の国に入ることを許されず、
ヨルダン川の手前でピスガの頂ネボに登り
約束された国を目にしながらこの世を去った。120歳であった

と こんな感じで
一作目ほどのインパクトもなければ
作り手の気概も感じさせない作品となっている
聖書もの宗教関係ネタやってればおkだろうみたいな

良い所はモーションキャプチャー技術が向上した事くらい
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