バートロー

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のバートローのレビュー・感想・評価

4.5
前作とほぼ似通ったストーリーなのが気になるのだけど、それすらシーザーの覇気と物語の神聖さで押し切る力強い作品。人間と猿を中立に描いてきた前2作と違い、今作は復讐に燃える任侠カリスマ猿の生き様に全ての力が注がれる。出番は少なくとも、人類の存亡を背負った悪のウディ・ハレルソンはただの強面脳筋軍人や狂った独裁者ではなく、暗転した元善人という彼らしい存在感で「黙示録」を印象付けていた。最高の技術で作り込まれた猿軍団の表情の凄さ、俳優のモーションによってリアル以上にリアルな命を吹き込まれた所作、振る舞いに圧倒された。