せっち

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)のせっちのレビュー・感想・評価

4.2
「新世紀」鑑賞後、オリジナル猿の惑星5作を見てからの本作。オリジナルへのオマージュが各所に見られて楽しめたし、新生3部作のラストとして非常に良い出来だった。前作でコバを殺したことにより道徳観に苛まされた矢先、戦争によって家族を失ったことから奇しくもコバと同じく復讐心に駆られることとなる。言語・思考能力の向上によって皮肉にも人間的な感情で悩むシーザーの苦悩は手に取るようにわかり、もはや人間にしか見えない。VFXはじめ音響効果、映像効果などクオリティの高さに感激。

オリジナルからリブート作にまで共通して人間の傲慢さとそれに対する罰と、対極に位置するかと思われたがやがて人間的になり同じ過ちを犯す猿を描いており、現代社会のあり方に疑問を投げかけている。クライマックス駆け足すぎた感あるけど迫力あったし、ラストのシーザーに感動したからいいかな。
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