Taro

キル・ビル Vol.1のTaroのレビュー・感想・評価

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)
4.0
恥ずかしながらはじめて観ましたが、めちゃくちゃよかったです。
いい意味でアメリカのジャパニーズレストランみたいな映画。
簡潔に言うとタランティーノの思い描く「日本/アジア」像を、タランティーノの独自のB級映画のテイストでパッケージ化したみたいな内容でした。
特に映画全体を通してのアメリカと日本のそれぞれの描写の対比がとても印象的で、
前半のアメリカをベースとするシーンは、ドクタースースの世界観を彷彿とさせるようなポップな色合いの家、誰が観てもアメリカとわかる砂漠とカウボーイハットの警官など誇張されすぎたアメリカ像がとても記憶に残りました。
一方、後半の日本に来てからのシーンは、タランティーノ独自の日本/アジア像が凝縮されていて、まさにカリフォリアロールみたいでした。笑

主人公が沖縄到着直後に訪れる服部半蔵の店は、日本というよりかはブルース・リーの映画のセットみたいな感じで、主人公のジャンプスーツのデザインも含めて日本とカンフー混ざってるぞと言いたくなるような典型的なメリケン👨🏼の考える日本の世界観。

そこから始まり、途中のアニメの描写、時代劇みたいなモノクロ+シルエットのみの戦闘シーン、飛行機から見下ろした特撮の東京の街並み、赤い空、制服などなど詰め込みすぎだろと言うほど色々な要素が盛り沢山でとてもツボに刺さりました。

これらの様々な要素をタランティーノ特有の音楽、色合い、コメディ、誇張しすぎた血飛沫、垣間見える西部劇感でパッケージされていて、とりあえずめちゃくちゃ好きでした。
全然まとまっていませんが、とてもおすすめです。Amazonで200円で借りれるので是非😌
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