ルヤーナ

サリヴァンの旅のルヤーナのレビュー・感想・評価

サリヴァンの旅(1941年製作の映画)
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スピード出しすぎたトレーラーでめちゃくちゃになるギャグに始まり、序盤〜中盤にかけては素直に面白い。『北国の帝王』を思い出さずにはいられないホーボーシーンもある。しかし、映画の後半で、単なるコメディ映画にしないんだという気概が伺えるシビアなシーンを入れることで映画がキュっとしまる。結局ポリティカルな映画よりも笑いこそ人々を幸せにすると言うが、あのミッキーマウスの映画を見るシーンは、『1984』の二分間憎悪を連想させる不気味さがあった。あとこれは赤狩りの影響がありそうな映画だな…と思ったけど、41年だから勘違いだな。