みちていくのあゆぞうのレビュー・感想・評価

女子高陸上部のみちるを中心とする、満たされていない少女たちの群像劇

なりたい自分になれない、こうあるべきと自分を律すれば疎まれる、痛みと印による自己確認作業、何者でもない自分

大学の卒業制作作品で演技のクオリティ、カメラマンの写り込みなど商業映画として見ると荒削りながら、少女たちの揺れる心情をそれぞれにしっかり寄り添って丁寧にビビッドに描いた佳作

今どきの女子高校生に寄せて彼女たちを活写という切り口ではなく、時代、性別を超える普遍性を持たせているのがよかった

• #90分くらいがいい
• #あの夏の日