先行上映にて鑑賞。
広島県福山市の老舗映画館・大黒座が2014年の夏にその122年の歴史に幕を下ろした。本作はその大黒座閉館を題材にしたドラマ（フィクション）で、大黒座を愛する多くの人の想いが詰まった作品だと感じた。劇場がなくなっても、こうやって映画作品にすることで、大黒座を残したかったのだと考えると胸がいっぱいになる。
というのも、私にとっての思い出の映画館はまさにこの大黒座で、映画を好きになったのも大黒座のおかげだと思っている。閉館前の劇場のロビーの壁に書かれたお客さんのたくさんのメッセージに共感することも多かったし、ラストの展開には本当に泣きそうだった。
この作品で懐かしい大黒座を再び見ることができて良かった。思い出の映画館があるという人にはぜひ好きな映画館でこの作品を観てほしい。
2015-147
