ちず

あの日のように抱きしめてのちずのレビュー・感想・評価

あの日のように抱きしめて(2014年製作の映画)
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表情とか歌詞とかちょっとしたことに色々隠されてる気がして、一回見ただけではちゃんと見てない気分になる。流し見してしまったような罪悪感。最後の歌うシーンは切なさがたまらない。レネがスピークロウをいつか私のために歌ってって言ってたこととか、スピークロウの歌詞の意味とか歌い方とかたくさんの捉え方があるんだと思う。最後に銃を眺めたのも夫よりレネを信じ始めた兆候だったのかなって。そこで夫を殺してレネの思いを果たすより、夫に自分であると確信させることが夫への復讐に繋がると考えたのかな。ネリーがこの後死ぬにしても死なないにしてもジョニーはずっと罪悪感に苛まれなければならない。それはずっと身体的に物理的に一緒にいるとしても決別の気がする。ジョニーは、ネリーを裏切ったけど、ネリーへの愛が嘘だったわけでも消えたわけでもないから、自分の罪を認めたくないがゆえに、ネリーに気づかないように本能的に自分を守っていたのでは。だから、あまりにもネリーになると恐怖を感じた。まあ、とりあえず、スピークロウが良い曲すぎて速攻音源探して聴いたけど、この女優さんの歌声が特に良かった。なんか違う人のスピークロウは今は聴きたくないなぁって思うぐらいにはのめり込んだし切なかった。
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